息子をJリーガーにする方法

Jリーガーを夢みる息子と二人三脚で奮闘するパパのリアルな苦悩の毎日を綴ります

湘南ベルマーレのボディコンタクト力

ルヴァン杯は、湘南が神奈川ダービーを制した。早いプレスにダイナミックな展開、そして選手一人一人の集中力の高さが伝わってくる緊張感ある素晴らしい試合だった。


マリノスの止めどなく続く猛攻を湘南が凌ぎきり、20歳の若者のスーパーゴールによる一点を守りきった。

山中や天野のスピードや意外性、そして技術力を、よく凌いだと感心した。


この湘南の勝因についてだが、

やはり、デュエル、その中でも、

ボディコンタクト力にある、と強く感じた。


チーム全員の1対1の局面に於ける守備の意識の高さと、その際の、身体のぶつけ方が卓越していたと思う。サッカーは、足元だけではなく、身体を当てるタイミングやパワーが如何に重要で、その積み重ねの先に、今回のようなビッグタイトルがあるんだ、と。


この週末、うちの息子も練習試合だった。

かなりの強豪チームとの対戦で、内容は引けを取らないものだったが、

結果的には負けた。

しかし、実は、僕には息子のプレーについて、大きな収穫があった。

ミスも多々あったけれど、うちの子が、

チームで最もデュエルし、身体を当てて、

強いプレーをしていた。そのおかげで、実力以上にあらゆる局面を打開していた。

なので、帰り道、褒めちぎった。今日のこの感覚を忘れて欲しくない。


身体を相手に強くぶつけるのは、誰でも怖い。だからこそ、ジュニア期に、徹底して習慣化、当たり前化することが、大切なんだと思う。


日本人選手が、海外に行って、当たり負けするようでは、戦えないのだ。


湘南のように、まずは愚直で強いサッカーを身につけ、自身の基礎にして欲しい。



スクールに通わせるか否か

子供が真剣にサッカーに取り組みだすと、

必ず話題になるのがスクール選びだ。

「どこのスクールに通わせてますか?」

よく聞かれる質問。


子供の普段のプレーを見て、物足りなさを感じ、もっと活躍させてあげたいと願い、

チームの練習以外に、上達の手段を模索する、当然のことだと思う。


僕も、息子をスクールに通わせたことがある。有名なスクールだし、結果通わせたことで上達したし、何より本人に、自信がつき、サッカーが好きになったので、良かったと思っている。


だか、今は、やめている。

これは、本人の意思だった。

ある日、いきなり息子がこう言った。


「パパ、俺、スクールやめて、チームに専念するわ」


不意を突かれ、一瞬戸惑ってしまったが、

すぐに、彼の意図を理解した。


やはり、スクールは、

目的とタイミングが重要で、

通わせればよい、というものではないのだ。


うちの子は、Aチームに上がれず、

試合でも失敗ばかり、とにかく、厳しいサッカー嫌いになりつつあった。

遊びでするサッカーは好きなのに、

チーム内のパフォーマンスの低さから、

本気でするチームのサッカーに、

自信を失いそうだった。


だから、あえて、少人数制の、指導が丁寧なスクールに入れて、週1回、丁寧に教えてもらい、褒められる体験が、本来のサッカーへの意欲を取り戻した。


結果、彼はスクールに行かなくとも、

チームの成長の中で、

自分も成長できるモチベーションレベルまで来れた。


もちろん、またすぐに、違うスクールを検討するかもしれないが、

あくまでスクールは、補助的なもの、絆創膏のようなものなんだと理解した。


JUST IN TIME


TOYOTA生産方式の代表的な考え方だが、

子供の育成の中でも、うまく必要なときに必要なものを提供できる親でありたい。


さあ、今日も試合だ。

頑張ってくれ。

走力 特にオフザボール

現代サッカーは、昔に比べて、

かなりスピードが求められる。特にスプリント。

どうしても、ボールを保持しているときのスピードに目が行きがちだが、実は、ボールを保持していない時間、つまりオフザボールの際のスプリントにこそ、意味がある。

僕は、ジュニアの育成において、このオフザボール時の走力が、かなり重要だと思っている。

もちろん、ジュニアユース世代になれば、そこら辺はちゃんと教えられる部分だと思うが、

サッカー覚えたてのジュニア時代にこそ、

このオフザボールの価値を、

ちゃんと知って欲しいと思っている。

なぜなら、ボールを持っていることが全てのサッカーと、持っていないことも含めて考えるサッカーでは、

競技が違うくらい別物だからだ。

サッカーは、当然の如くチームプレーであり、一人でできるものではない。プレーヤーが有機的に連携し、意図を持って動き、局面を作る。そしてそれが、連続性をもって展開される。頭は常にフル回転だ。

そのハードな連続性を分からずに、ボールを蹴る、トラップする、ドリブルすることばかりに終始するジュニアチームの指導者も多い。つまりオンザボールしか、子供に意識させていない指導だ。

サッカーが子供を大人にし、大人を紳士にする、という名言がある。サッカーは人生の縮図だ、という人もいる。

これらの意味は、僕の考えでは、オフザボールの価値にある。つまり、自分が主役でない時の貢献の積み重ねが、次の主役の自分をつくり、連続性の先に仲間との成功があるからだ。

フェルナンドトーレスを見てると、

彼の真髄は、その繰り返されるハードワークとスプリントにあることが明白にわかる。だから、素晴らしいゴールを、生み出せる。

オフザボールの価値を理解しサッカーが出来れば、

Jリーガーの前に立派な大人になれる。

もちろん、プロを目指し続けていくけれど。

街クラブかJ下部か?

我が家の息子は、サッカーを始めて約3年ちょい。現在U-10で都内の街クラブに所属している。

毎年どの学年も都大会には進出するし、優勝する代もあるような、一応強豪と言われるチームだ。

息子は本人の努力もあり、他の子どもよりは遅く始めたものの、現在はAチームでスタメンには入れるようになった。

都内の強豪街クラブには付きものだが、上手な子供は、J下部のセレクションを受けるし、受かれば当然だが出て行ってしまう。

一時的に戦力を失ってしまうのは、街クラブにとっては、かなり痛い。

うちの息子には、まだセレクションを突破する実力はないだろうと、まだ受けたことはない。


ただ、僕の現在の方針は、たとえセレクションに受かろうとも、ジュニア世代は街クラブでやり遂げさせたい。

賛否両論あるのは承知だが、街クラブの良さは、必ずしも恵まれていない、という点。

サッカーだけではないだろうが、スポーツには、やはりハングリーであり続けることが重要であり、早くに自分が一流であるかのように錯覚しては、ならないのだ。


恵まれないグラウンドで、泥や汗にまみれながら、身体をぶつけ、不恰好でも、絶対に負けない魂に火を灯すことが必要なはずだ。


この魂の灯火を、いましっかりと育みながら、ジュニアユース、ユースと続く、果てしない急な階段を駆け上がる胆力を、身につけてもらいたい。


パパは、いつも、君を応援してます。